
プラナカン美術館
娘の通う小学校で、一年生の初めての遠足がありました。
行き先はプラナカン博物館。
遠足参加の申込み書を提出すると、前週に担任の先生から連絡があり、代表父兄として引率を依頼されました。私はプラナカン博物館も小学校の遠足も初めてだったので、興味本位100%で二つ返事をし、参加することにしました。
美術館内部。元々は道南小学校の校舎でした
当日、学校の食堂でもう一人のお母さんと会い、クラスの子どもたちと共にバスに乗って出発しました。行き先が博物館なので、遠足というよりも課外授業といったほうが適切かもしれません。娘の学校では、一年生は4クラスあり、2クラスが同じ日の日程でしたが、時間をずらして、一クラスずつ出発していました。
ビーズがあしらわれたテーブルクロス
プラナカンというのは土着の人という意味で、シンガポールを中継地に近隣諸国から来た商人が、シンガポールに住んでいたマレー人と結婚し、独特の文化を生み出していった家系を言うそうです。ビジネスで成功した方が多く、家屋やインテリア、装飾品が華やかで美しく、また婚礼などで特に顕著となる独自のしきたりが興味深く、同じアジア人でありながら、全く異とする文化を見聞きした貴重な機会となりました。
ピンクが映える美しい特注ダイニングセット
幸福のシンボルがあしらわれた家具や食器などを、担任の先生みずからがガイド役となり、一つひとつ丁寧に、小学一年生にも分かりやすい言葉で説明をしたり、質問をして考えさせたりしていたのが印象的でした。質問することで、子どもたちはより熱心に観察し、目の前にあるプラナカンの所有物からいろいろな想像をしていました。
身近にこの素晴らしい文化を引き継ぐお友達がいるかもしれない、そう思いながら見ていた子供たちもいたことでしょう。