1月末、東京では降雪と報じられましたが、赤道に近いシンガポールにおける日中の気温は30度。湿度も高く80%前後、雨が降れば90%以上になるため、(感じ方は人それぞれですが)私は半袖でも辛いほどの暑さです。
高温多湿で日差しが強い場合、半袖よりも、通気性の良い長袖を着用し、日差しから身を守った方が、むしろ涼しく感じます。近頃は発汗性に富んだ優れた繊維で作られた衣料が開発されているので、上手く活用して、室内の効き過ぎるクーラーによる気温差に対処しています。
こんな暑いシンガポールで非常に好まれる魚介類といえば、まっさきにチリクラブが挙がることでしょう。チリクラブを楽しめる有名レストランは実に豊富で、チリソースだけでなく、スパイシーな胡椒ソースでいただくペッパークラブも人気ですが、スリランカ蟹をはじめとする大型の蟹で調理される傾向にあるそれらは、庶民的メニューとは言い難い価格帯です。
日常的にはもっぱらエビが好まれており、庶民の味方、庶民の味の代表であると思います。
そんなエビを使った美味しいメニューの一つといえば「Prawn Noodle(プラウンヌードル、海老麺)」を挙げることが出来るでしょう。エビの出汁がたっぷり染み出たスープに、さっと茹でた太めの黄色い麺を入れ、具は茹でたエビ、もやし、スプリングオニオン、フライドオニオンなどが入ります。赤みを帯びたエビスープに、具材のカラフルな色が映え、見た目にも賑やかで、一旦口にすると(エビ好きには)止まらぬ美味しさなのです。フライドオニオンのサクっとした食感が時折アクセントになり、思い出したように麺をすすり直し、スープの味にうっとり。この繰り返しです。
実は、この味に初めて挑戦した時、こちらに移り住んで既に3年半が経過していました。
もっと早くからこの味を知っていたら、と思うと残念でなりませんが、今からでも遅くはない! あちらこちらにあるPrawn Noodleの名店に行ってみようと思っています。
シンガポールにいらしたら、みなさまも是非、チャレンジしてみてください。
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