会の主旨は義両親の長寿と健康を、参列者全員で願うこと。
また両親からは、支えとなってくださっているお寺及び家族・親戚、
友人への感謝を伝えるというもの。
この日のために、義母はお供えものや料理の手配、参列者への招待など、
忙しい日々を過ごしていたようです。
会場に着くと、すでに参列者が賑やかに挨拶をしあっていました。我々も
遠いアジアからの参列者であり、主催者の子供たち家族ということで
久しぶりの再会を手厚く歓迎してもらいました。
本来であれば、義両親をそばで支えなくてはならない立場なのに、
異なる国で生活しているため、なかなか難しい状況です。そのため、
このような会で日頃から支えてくださっている周囲の方々に会えた
ことは私たちにとっても、大変に有難い機会でした。
開催された寺は、フランスのパリ近郊にあります。カンボジアからの
修行僧たちと僧侶が本堂及び宿泊施設である建物の中で暮らしています。
本堂奥には仏様が鎮座しておられ、花や果物などが賑やかに
供えられています。
セレモニーは2時間弱で、僧侶たちによる読経だけでなく、
進行役や参列者も輪唱のように読経していました。
義両親は、仏様に背を向けて、仏様と共に参列者に向かって
着席していました。僧侶たちは義両親と参列者をサイドから
見るような位置に座り、独特の節回しで読経していました。
セレモニーの後半では、僧侶のための日用品セットを供え、
身を清めるための水がパラパラと撒かれました。そして、
トロフィーのような器に参列者がごはんを入れて、再度、読経をして終了。
セレモニーの後のお楽しみはランチです。
まずは僧侶たちが先。
いよいよ我々のランチタイムとなりました。
献立は前の写真と同じもので、女性参列者陣による完全手作り
カンボジア郷土料理です。たっぷりの野菜と鶏や魚のタンパク質。
大変に栄養価が高く、素材の味が生かされた料理で美味しくいただきました。
〆のお菓子もカンボジア流。ココナツや松の実、ピーナッツやもち米
などを使った珍しいお菓子は参列者にも大好評でした。
今回、我々の帰省に併せて日程が組まれたセレモニー。両親たちの
嬉しそうな表情が忘れられません。異国で暮らして40年。
祖国カンボジアを想う気持ち、今を生きるためのエネルギーと苦労。
それらを共有し支え合ってきた方々と、
心のよりどころとなってきた場所で時間を共にできたことは、
我々にとってもかけがえのない貴重な時となりました。
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